このブログについて
はじめに
岸田國士の長編小説、「暖流」。
戦前から戦後にかけて、多くの人々に愛され、幾度も映画化・ドラマ化されてきた作品です。
この名作小説を、ウェブ上で誰もが手軽に読めるようにしよう、というのが、当ブログの目的です。
(本作は、既に著作権が切れており、自由に利用ができるパブリック・ドメイン作品となっています)
原作は、1938年4月19日から9月19日にかけて、「朝日新聞」で全154回の連載。
そこで、2014年現在の当ブログでは、第1話から最終話までを、原作の新聞連載と同じ日付で、毎日掲載していきます。
76年前、ちょうど今日の新聞には、こんな小説が連載されていたんだなあ……
と、臨場感を追体験して頂ければ幸いです。
→第1話から読む
「暖流」あらすじ
昭和10年代の東京。
名門私立病院である、志摩病院の経営は、破綻の危機に瀕していた。
院長の志摩泰英(しま やすひで)は、病院の再建をかけて、若き実業家の日疋祐三(ひびき ゆうぞう)に、経営の全てを託す。
突然の大胆な病院改革に、反発する医師たち。
志摩家の人々との、心のすれ違い。
日疋は、看護婦の石渡ぎん(いしわたり ぎん)を利用して、複雑に入り組んだ病院の内情を把握しようと試みる。
ぎんは日疋に淡い恋心を抱くが、一方の日疋は、院長令嬢の啓子(けいこ)に思慕の情を寄せており……。
作者 岸田國士
1890‐1954 (明治23‐昭和29) きしだ くにお
劇作家。
1937(昭和12)年、文学座を久保田万太郎、岩田豊雄と共に設立。
代表作に、戯曲「牛山ホテル」、「チロルの秋」、小説「暖流」、「由利旗江」など。
このブログの見方
【底本】
岸田國士「暖流」 (全154話)
『朝日新聞』(東京)連載 1938年4月19日~9月19日(朝刊)
この初出連載時の、原文をそのままテキスト化した「旧かな遣い」版と、
現代の読者にとって読みやすいよう、漢字かな表記を改めた「現代かな遣い」版の、
2種類の本文を用意しました。
- 現代かな遣い版 第1話から読む
- 旧かな遣い版 第1話から読む
右サイドバーの「カテゴリ」から、「現代かな」もしくは「旧かな」を選び、テキスト一覧を表示することができます。
なお、全154の各話については、1938年の新聞連載時の日付と、ブログ掲載の日付を合わせてあります。
現代かな版は2014年分、旧かなは2013年分として、便宜上登録しています。
例えば、第1話(初出連載は1938年4月19日)の場合、
現代かな版は2014年4月19日、
旧かな版は2013年4月19日の記事として、それぞれ用意しました。
右サイドバーの「カレンダー」機能などを活用して下さい。
ブログ管理人
坂本葵 (作家)。
『暖流』のファンで、原作小説、映画・ドラマとも大好きです。
このたびは文章修業も兼ねて、『暖流』の全文テキスト化に取り組んでいます。
当方、日本文学や演劇史が専門ではございません。
もしおかしな点や、疑問に思われる箇所などありましたら、コメント欄やメールにて、遠慮なくご指摘下さいませ。
ちなみに、主人公の日疋さん(34歳・院長代理)が、好きです。
好き過ぎて、時折、妙なことをつぶやくかもしれません。
[Website] 藍色手帖
[Twitter] @aoi_skmt
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